プロセスのテーラリングがうまくいなかいのでなんとかしたい
なぜテーラリングがうまくいかないのか
Automotive SPICE あるいはCMMIなどの国際標準のプロセスモデルの要求事項を満たす組織標準プロセス(OSSP)を構築したものの、その後なかなか適用が進まないケースが散見されます。
その代表的な理由として、開発プロジェクト側にSEPGに対する下記のような不満の意見を見かけることがあります。
・ 開発現場を無視した標準を大量に押し付けてくる・ また改善提案をしても、意見を取り入れてくれない
一方、OSSPを構築したSEPGは開発プロジェクトに対してこう考えているようです。
・ 標準に従ってくれない・ 自分達のノウハウに固執して、社外のノウハウを取り入れない
このような相互不信の中では、SEPG と開発プロジェクトの間の自由で建設的なディスカッションが阻害され、次のような負のサイクルに陥ります。
・ 各プロジェクトは自分たちの都合で標準プロセスを「大幅に変更」して適用してしまう・ その変更事由には開発現場の貴重なノウハウも含まれるが、標準プロセスにフィードバックされることは滅多にない
標準プロセスを個別のプロジェクトの要求によって手直しし、実用的なプロセスを作成することをテーラリング(洋服の仕立て直しと似た趣旨です)と呼びますが、プロジェクトの担当者が無秩序に標準プロセスを変更して適用することとは違います。上記のような状態では、テーラリングがうまくいっているとはいえません。
「負のサイクル」の解決のためには
SEPG が社内外のベストプラクティスに基づいて定義した標準プロセス(OSSP) の初版は未だ開発現場で磨かれたものではないため、初期段階においては考慮不足であることは否めず、開発プロジェクトの反発を買いやすいのは事実です。
そこで、SEPGと開発プロジェクトは次のような作業を通して歩みよりを図る必要があります。
・ SEPGは開発現場で生み出されたノウハウを積極的に取り込む仕組みを作る・ 開発プロジェクトはOSSPを改善するために、自ら保有するノウハウを積極的に説明する
・ SEPG はそれらのノウハウを組織共通の財産として蓄積し、責任をもって展開していく
前述した作業を実施するためのコミュニケーション手段として、次のような仕掛けが必要となります。
・ SEPG と開発現場との間のディスカッションを支援する仕掛け、・ ノウハウを財産として蓄積し永続的なカイゼンを推し進める仕掛け
プロセスFMEAを応用したBiz3オリジナルアプローチ
SEPGと開発現場との間のディスカッションを支援する仕掛けとして、Biz3はプロセスFMEAをベースとしたオリジナルアプローチを提唱しています。Biz3 独自のプロセスFMEAを、”engg. PFMEA”(エンジニアリング・プロセスFMEAの略称)と呼びます。
このアプローチでは『標準プロセスを実装しない場合のリスクを明文化する』ことを通じて、テーラリング活動を支援します。
注記:機能安全規格ISO 26262 への対応を検討している場合には非常に重要な手法となります。
<御支援例>
・ 「標準プロセスを利用しない場合のリスク」をengg. PFMEAに明文化する・ 予め「上記のリスクの低減策」として標準プロセスを位置づけておく
・ 標準プロセスの適用先となる開発プロジェクトとengg. PFMEAに基づくディスカッションを実施する
・ (標準プロセスを適用できない)場合には、開発プロジェクト側が提案する「リスク低減のための代替案」を検討し、明文化する
・ engg. PFMEAを通じて抽出した「開発現場のノウハウである代替案」を活用して、標準プロセスをバージョンアップする(←カイゼン活動の中心)
関連するサービス
プロセスFMEAトレーニング
本トレーニングは、広く知られているプロセスFMEAをベースとしつつ、ソフトウェア開発プロセスのカイゼン活動向けに弊社がカスタマイズした手法(engg.PFMEA)に関する実践的なトレーニングです。
テーラリングガイドラインの策定支援
(engg.PFMEAの活用方法を含め)標準プロセスのテーラリングに関する仕組みの構築をお手伝いします。
プロセス定着化支援サービス
標準プロセスのパイロットプロジェクトへの実装において発生する様々な課題解決をお手伝いします。


TOP
RSS 2.0