日本とドイツの橋渡し役となり、
革新的な技術の誕生を支える
Hiroshi Hirata
ディレクター
日本とドイツの就労経験を生かし、双方の橋渡し役へ
私は日系の完成車メーカーで5年ほど排気ガスの適合開発に従事し、その後ドイツの大手サプライヤーでプロセス改善活動を行ってきました。通算9年のドイツでの就労経験を通じて私がわかったのは、日系の完成車メーカーとドイツのサプライヤーの力が融合すると、革新的な技術が生まれる、という事実です。ただ、それは一筋縄ではいきません。日本人はいわゆる以心伝心でのコミュニケーションを求めますが、ドイツ人は“察する”という文化がないため、すべて言語化することを求めます。摩擦が絶えない両者をつなぐ架け橋となり、もっと日本とドイツのモノづくりに貢献したい。そんな気持ちが高まり、自社だけではなく、他のメーカー・サプライヤーにも貢献できるコンサルタントの道を選びました。
違いを認め、良さを生かすことで、プロセス改善は成功する
日本とドイツでは、ASPICEに対する考え方も違います。日本は顧客からの能力レベル達成の要求に応える、ということが最大の目的になっているため、どの現場でもやらされ感が否めません。対してドイツでは開発業務にはそもそもプロセス改善が必要であり、ASPICEはその一環という捉え方であるため、能力レベル3であっても特別な意識を持って達成するという感覚はありません。このようにドイツ企業の強みは改善スピードにありますが、日本企業の強みは開発者の想い・開発の背景がストーリーとしてデータベース化され、組織内で展開する文化があることにあります。両者それぞれの違いと良さの理解が、双方の開発現場をこれまで以上に向上させると、当社での企業支援を通じて実感しています。
1、2年後の目標はドイツ支社の立ち上げ
「ドイツ側に意図を説明するために、平田さんの意見を聞かせてください」、「日本側が何を求めているのかわからない」とクライアントたちが私を頼ってくれる機会は多々あります。アドバイスすることでプロジェクトが前に進んでいくのを見るのはうれしいですが、それはゴールへの一歩にすぎません。双方がもっと歩み寄りお互いを理解しあえた暁には、片方だけでは成し得ない革新的な技術の誕生が待っています。この化学反応を巻き起こすために、近い将来私が成し遂げたいのが当社のドイツ支社の立ち上げ。今は自動車業界を専門としていますが、品質管理の水準の高さは、異業種にも活用ができるもの。医療業界など、自動車業界以外での活躍も視野に、ご支援させていただける世界を拡げていこうと思い描いています。