プロセス改善によって技術者が
新技術を学べる土台を整備する
Yukihiro Saito
シニア・ディレクター
プロセス改善のスキルをさらに高めるための転職
新卒で電機メーカーに就職し、金融機関向け窓口システムの開発に従事。その後は車載機器メーカーでマイコンを制御するソフトウェアの開発や音響・映像関連機器の開発やプロジェクト改善活動を担当しました。2000年頃からは海外のOEMメーカーから開発プロセスの標準化の要望が増加してきたため、専門部隊の立ち上げに関わり、10年以上に渡りプロセス改善に取り組んできました。 その当時から私とBiz3の付き合いが始まりましたが、Biz3のコンサルタントと接する中で、問題解決に妥協しないストイックな集団だという印象を強く持つようになりました。また、私は前職で日本人初となるアセッサーの高ランクの資格を取得していたこともあり、プロセス改善の知見をより生かせる環境で働きたいと考え、当社への入社を決めました。
自動車以外の知見も広く求められる時代が来た
現在は、自動車業界における開発プロセス改善の支援と教育、Automotive SPICEのアセッサートレーニングを担当しています。プロセスは、いわばものづくりにおけるルールであり、ルールがなければものづくりの環境は悪化してしまいます。当社が得意とするのは、Automotive SPICEという共通言語によってルールをつくり、状況を整理することにあります。 私自身もエンジニアだったからこそ理解できるのですが、技術者がものづくりを追求するためには、新しいことを学ぶ余裕が必要不可欠です。自動車業界にいるからといってクルマの知識だけを学んでいると新しい技術に対応できませんし、何より面白くありませんよね。特に今後は自動運転の発展に伴い、従来の自動車以外の知見が求められる場面が増えてきます。それだけに、技術者の業務工数を整理し、時間と心の余裕を取り戻すことが私たちにできることだと思います。
唯一の窓口を持つ当社でしか経験できないこと
自動車業界における開発プロセスをアセスメントするアセッサー資格は、ドイツ自動車産業協会(VDA)と国際資格認定制度のintacsが主導しており、世界標準となっています。そして現在、日本においてVDAやintacsとの直接の窓口を持っているのは当社だけです。日本と海外の開発手法の違いに触れられるのはもちろん、VDAに対して日本のお客様の声を直接伝えるなど、当社にしかできないことは多数あります。
現在、当社は自動車というドメインを中心に活動を行っていますが、intacsがカバーする範囲は多岐にわたっており、自動車以外の開発の実態を知る機会もあります。今後は私自身も、自動車以外のドメインにおいても知見を広げていきたいと思っています。