今⽉13⽇から15⽇にドイツベルリン近郊のナウェンにて第8回VDA Automotive SYS Conferenceが開催されました。
アセッサー制度の変更に関しては以前のメールマガジンにてご案内しておりましたが、本カンファレンスに合わせて、制度変更に伴うアセッサー資格の更新⽅法が最終決定され発表されましたので改めてご案内いたします。
1.新制度の適⽤開始タイミング
2018年7⽉1⽇以降にAutomotive SPICEのアセッサー資格を申請/更新する際に新しいルールが適⽤されます。
新制度への移⾏期間は1年間となり、すべてのAutomotive SPICEアセッサー資格保有者は2019年6⽉30⽇までに更新⼿続きが必要となります。
なお、新制度の基準を満たせていない場合は、旧制度の基準に基づいて移⾏期間中のみ有効な限定資格が与えられます。
2.EE(Experienced Evidence)の変更
アセッサー資格の新規登録、資格更新の際に提⽰の必要なEEの種類が以下のように再定義されました。
旧 EE-Type1
EE-AM:アセスメント実施(チームメンバーとして)
EE-AL:アセスメント実施(リードアセッサーとして)
旧 EE-Type2
EE-IP:組織内イベントへの参加(事前申請が必要)
旧 EE-Type3
EE-EP:intacs公認イベントへの参加(国内ではNSPICE.NETが対象)
旧 EE-Type4
EE-AC:コミュニティへの積極的貢献(公認イベントでの講演等)
EE-AT:認定トレーニング実施(インストラクターとして)
コンピテントアセッサー以上の資格の更新にはEE-AMだけではなくEE-ALの獲得が求められるようになります。これは、アセッサー資格を維持するためには、リードアセッサーとしてアセスメントを実施し続けている必要があるということを意味しています。
3.VDA Automotive SPICE Guidelines トレーニングの新設
コンピテントアセッサー以上の資格の更新には、上記EEに加えて、VDA Automotive SPICE Guidelinesトレーニングの受講が必要となります。
本トレーニングはコンピテントアセッサー資格取得前の⽅にも受講いただくことが可能です。
トレーニングの詳細は、当社Webサイトをご参照ください。
4.相互認証制度の廃⽌
intacs 認定アセッサー以外の資格保有者(例:CMMI リードアプレイザー)との相互認証制度が廃⽌されました。アセッサー資格を得るためには、VDA QMCのアセッサー制度に従った資格取得が必要となり、intacs 認定コンピテントアセッサー<Automotive SPICE>への相互認証制度は、intacs認定コンピテントアセッサー<ISO15504等の別のPAM>のみが可能となります。
新制度に関してご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
また、上記カンファレンスでは、すでに発⾏されている機構開発向けのPAM(Mechanical SPICE)に加えて、電気電⼦ハードウェア開発向けのPAMの策定が進んでいることが発表されました。
本件の続報につきましては、今後のメールマガジンにてご案内したいと思います。
2018/6/22 ⽥渕 ⼀成