当社では、CASE対応やSDV対応など、昨今の自動車業界における急速な技術変化に対応できる人材育成が重要な課題だと捉え、「新トレーニングラインアップ」を展開しています。受講者が直面する課題を議論しながら解決することで、開発現場で即戦力として活躍できるスキルの獲得を目指したトレーニングを、体系的かつ継続的に提供しています。
プロジェクトを実施する上で必要な活動の基礎知識を習得する「プロジェクト概論トレーニング」コースにおける『テストマネジメント編』および『ソフトウェアテスト編』のトレーニングをご用意いたしました。本トレーニングでは、これまでも提供しているAutomotive SPICEを理解する「プロセス基礎トレーニング」とは異なり、プロジェクト活動におけるテスト活動を実行および管理するために必要な知識とスキルを習得していただけます。プロジェクト概論トレーニングの『プロジェクト管理』『品質保証』『サプライヤ管理』については、近日のリリースを予定しております。
トレーニングのポイント
車載システムおよびソフトウェアの不具合は、ドライバーや乗員の命に関わる可能性があるため、高い安全性や信頼性が求められます。その品質要求を満たすために、開発プロジェクトの中で実施する重要な活動がテスト活動となります。テスト活動では、「設計通りにソフトウェアやシステムが開発されているか」、「ソフトウェアやシステムが要求通りに動作するか」などを確認し、車載システムやソフトウェアが意図した通りに動作することを証明します。
このテスト活動全体を網羅するために、2つのトレーニングをご用意いたしました。
『テストマネジメント編』ではテスト計画、テストのモニタリングとコントロールの進め方、『ソフトウェアテスト編』ではテスト分析~テスト完了までの具体的な実施方法について、実務に役立つ知識を学んでいただけます。
【テストマネジメント編】
テストマネジメントの必要性について理解を深め、テスト活動を確実に管理するために必要なテスト計画、テストのモニタリングとコントロールのポイントを解説致します。特にテスト計画では考慮すべき点が多くあり、コンサルティングの経験から項目が不足しているが多く見受けられました。このトレーニングでは、テスト計画の項目に対する必要性を理解していただくために、項目ごとに目的や背景を含めて詳細に解説いたします。
【ソフトウェアテスト編】
車載ソフトウェアにおけるテストの必要性について理解を深め、車載の検証サイクル毎のテスト活動で実施するテスト分析、テスト設計、テスト実装、テスト実行、テスト完了の活動について、実行順に解説いたします。これまでの経験上、品質を守るために重要なテスト分析やテスト設計が現場で十分に行われていないケースが多くありました。このトレーニングでは、テストの目的に応じた分析や、効率的かつ効果的なテストケースを設計いただくために、テスト分析の観点や実務で活用できるテストケース設計技法の具体例などを用いて詳細に解説いたします。
このような方におすすめです
・過去プロジェクトに倣ったテスト活動を実施しているが、適切に実施できているか疑問を感じている方
・プロジェクトのテスト活動に課題を感じている方
アジェンダ
【テストマネジメント編】
■テストマネジメントの概要
■車載システムにおける検証プロセス
■テスト活動:テスト計画、テストのモニタリングとコントロール
■質疑応答
【ソフトウェアテスト編】
■ソフトウェアにおけるテストの概要
■車載ソフトウェアの役割と安全性
■車載システムにおける検証プロセス
■テスト活動:テスト分析~テスト完了
■質疑応答
★本内容は一部変更となる場合もございます。
申込みについて
【テストマネジメント編】
■開催日時:2024年12月9日(月) 10:00~17:00
https://biz3.co.jp/publictraining/6730
【ソフトウェアテスト編】
■開催日時:2024年12月10日(火) 10:00~17:00
https://biz3.co.jp/publictraining/6728
また、本メルマガでご紹介した「プロジェクト概論トレーニング」を含む新しいトレーニングラインアップを毎月、オンライン無償セミナーで紹介しております。今月は、11/13(水) 8:30-9:00 で開催いたします。担当講師が「プロジェクト概要トレーニング」の概要を紹介します。直接講師に質問できる機会ですので、ぜひ以下からお申込みください。
https://biz3.co.jp/publictraining/6574
2024/11/8 中武 俊典