ISO 26262について

Intro to ISO 26262

3.機能安全規格

機能安全規格 IEC61508

航空用ソフトウェアの国際技術標準であるDO-178B規格を参考に、プロセス産業向け電子電気プログラマブル電子機能安全規格が策定される。現在の最新版IEC 61508:2014では「機能による安全」危険事象から守るための機能を追加して安全を確保すると、「機能の安全」機能自体の安全または機能が失陥しても安全が維持されるがそれぞれ定義されている。


自動車産業向け機能安全規格 ISO 26262

自動車産業においても急激にシステムの多機能(電子電気)化、複雑化が進み、電子電気部品の失陥に起因するリコール、不具合が多発したことから安全規格の適用検討が始まる。自動車産業向けの安全規格は存在しなかったため、先の安全規格体系に基づきIEC 61508の適用検討が自動車メーカを中心に行われたが、様々な環境(交通ルールの違い、運転文化の違い、地形、気候の違い)における運用シナリオ、様々な運転技術のユーザーによる運用シナリオ、低価格での生産、販売など自動車産業の特性に対してプロセス産業向けに策定されたIEC61508を適用することは難しいとの判断になる。

こうした背景によりC規格として自動車産業向け機能安全規格 ISO 26262が策定、2011年に発行されることになった。