コンサルタント紹介

安全設計の進化が自動車業界の競争力を支える
Hajime KIKKAWA
コンサルティング事業部
シニア・ディレクター

開発経験を活かし、安全設計の支援へ

私は、車載システムやECUの開発、機能安全の製品開発、アセスメント業務に長年携わり、特にフェールセーフ設計や安全設計を専門としてきました。システムや製品の安全確保の難しさを常に意識し、ソフトウェア開発手法や半導体技術の進化を取り入れながら、安全性と品質を両立する設計に取り組んできました。特に近年、SDV(Software Defined Vehicle)や自動運転技術の進化に伴い、安全設計の役割はますます重要になっています。こうした環境の変化の中で、日本の自動車業界が設計技術と開発プロセスを強化し、競争力を維持することに貢献したいと考え、この道を選びました。開発現場の皆さまと向き合い、最適な設計手法を提案しながら、安全設計の価値向上に尽力しています。

技術とプロセスを融合し、安全設計の価値を提供

現在、EVシステムや運転支援システムを中心に、安全設計の技術開発とプロセス構築の支援を行っています。安全要求や安全分析では、因果関係を明確にし、論理的に整理することが求められます。これらは複雑な作業ですが、適切なアプローチを取ることで、効率性と品質向上が可能になります。例えば、アーキテクチャ設計では、機能配置やインタフェース設計の工夫を提案し、安全分析の効率化と重点箇所を特定した設計を支援しています。また、安全要求をソフトウェアのフェールセーフ処理に落とし込む際には、機能テストやシステム統合テストの最適化を狙い、効率的なテスト設計手法を提供しています。これらの取り組みは、規格の適用にとどまらず、開発現場の課題解決に直結する実践的な工夫を取り入れています。

未来のモビリティに対応する安全設計を追求

今後、個体電池を搭載したEVや自動運転技術の普及が進む中で、日本の自動車業界が競争力を維持・強化するには、安全設計のさらなる進化が求められます。事故や重大故障を未然に防ぐため、メーカーとサプライヤーが互いの強みを活かし、より競争力のある開発体制を構築することが重要です。そのために、従来の手法にとらわれず、技術の進化に柔軟に対応しながら、安全設計を追求していきます。私は、技術の進化を的確に捉え、最適な安全設計を模索し続けることを心がけています。開発現場の皆さまと協力し、日本の自動車業界が次世代モビリティを牽引できるよう貢献していきます。

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