コンサルタント紹介

コンサルタント
知恵と工夫が埋もれない現場づくり
私はTier1サプライヤでソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし約10年間、ハイブリッドカーのモーター/バッテリー制御ECUを中心に、多くの製品のソフトウェア開発を経験しました。そしてそのキャリアを通して、エンジニアの持つ能力が繰り返される手戻りやトラブル対応など、いわゆる「火消し」に注がれる状況を見てきました。そうしたイレギュラーな状況への対応はある意味で現場の腕の見せ所とも言えますが、優れたエンジニアの能力は本来、製品の魅力向上に活かされるべきです。私はこうした経験を通じてイレギュラーな状況の発生を未然に防ぐには質の良いプロセスこそが重要であると確信するに至り、プロセス改善のサポートを専門とするコンサルタントへの転身を決めました。

ものづくりの実体験と新たな知見を、現場に生かす
私はソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを通して、機能安全やサイバーセキュリティなどの要素にも早期から関わってきました。機能安全ではASIL-Dを含む多数のプロジェクトで安全論証を通じて顧客との合意形成をリードし、サイバーセキュリティ分野でも業界団体のガイドライン策定等に参画してきました。こうした経験を通じて、現場の助けとなるプロセスをつくるには、実施する活動の本質と、現場が積み上げてきた仕組みや文化の両方を深く理解し、現場に合ったプロセスとすることが重要なのだと学びました。コンサルタントに転じてからは、お客様ごとに違う文化や製品特性を深く理解することにこだわりながら、お客様の半歩先から伴走するプロセス改善サポートを行っています。

“当たり前”を支えるプロセスの力を信じて
誤解を恐れずに言えば、プロセスはモノづくりの核心ではありません。核心は、エンジニアが知識と経験から生み出す知恵と工夫にあります。しかしプロセスは、その核心を支える屋台骨として、やはり重要です。車載製品の開発は「当たり前」を確実にこなす活動がその大半を占めますが、この部分でプロセスが大きな役割を果たします。私たちは、機能安全やサイバーセキュリティも含めた「当たり前」の実践を強力にサポートするプロセスの構築を支援し、エンジニアの知恵と工夫が製品に活きる現場づくりに貢献します。今後も、プロセス改善のコンサルティングや現場目線でプロセスを実践するワークショップの提供を通じて、皆様と共に成長していきたいと考えています。