そのプロセスは生きていますか?
~形だけのAutomotive SPICE運用から抜け出す「現場目線」の改善サイクル~
【その“運用”、どこかモヤモヤしていませんか?】
あなたの会社で定義された開発プロセスは、本当に生きたプロセスとして機能していますか?
Automotive SPICEへの準拠が求められる昨今、多くの組織がその導入と運用に力を入れています。しかし、「プロセスの運用」とは何でしょうか?手順書やテンプレートを揃え、決められた通りに動けばそれでよいのでしょうか。もちろん、それらはプロセスの基盤として重要です。しかし、せっかく規格に準拠したプロセスを構築しても、そこから抽出される課題が、真の課題でなければ、本当の改善サイクルは回りません。その結果、プロセスは形骸化し、「生きている」とは言えない状態になってしまいます。
現場では、以下のような「モヤモヤ」を感じていませんか?
- 運用の工数が重すぎる
- 現場のやり方と違いすぎて、かえって非効率になっている
- 同じような作業を何度も繰り返している気がする
- このやり方で本当に品質が担保できるのか不安になる
これらは、プロセス改善のための重要なヒントです。しかし、これらの声がきちんと吸い上げられ、改善につながっていますか?もしかしたら、その「モヤモヤ」の存在にすら気づけていないのかもしれません。
どんなプロセスでも、工数をかければ形だけは動かすことができます。しかし、現場の声を反映できなければ、机上の空論となり、形だけの改善サイクルに陥ってしまうのです。
【なぜ、「モヤモヤ」は解消されないのか?】
多くの現場では、以下のような思い込みが根付いてしまっています。
- 「プロセスが重いのは仕方がない。Automotive SPICEの規格を満足するには、このやり方しかない。」
- 「他社のプロセスを見たことがないから、これが唯一の正解だ。」
- 「規格を満たすために既存のQMSとは別に作った。二重管理になるのは仕方がない。」
こうした思い込みがあると、真のプロセス課題は表に出てきません。その結果、議論されるのは表面的な課題ばかりとなり、改善策は現場からかけ離れたものになってしまいます。こうして、いつまでも『モヤモヤ』は解消されないのです。
また、OEMからの要求で規格のレベル達成を目的としてコンサルタントの支援を受けたものの、その後の運用が定着しないというケースもよく見られます。外部の専門家が去った後、現場が自律的にプロセスを運用・改善していくためのノウハウが不足しているのです。
【プロセスを“生きた”ものにする鍵】
プロセスを「構築」することと「動かす」ことの間には、大きな隔たりがあります。理論を知っていることと、それを実際に現場で実現できることは全くの別物です。
あなたの組織がこのギャップを乗り越えるためには、まず「現場の声」に耳を傾けることが欠かせません。現場が日々感じる「モヤモヤ」の根本原因を探り、それをプロセスの改善に反映させる。これこそが、プロセスを「生きた」ものへと変える唯一の方法です。
【現場に入り込み、改善を“動かす”】
プロセス改善には、理論だけでなく、現場での実践と継続的な支援が不可欠です。しかし、限られた人材や時間の中で、改善活動を自走させるのは容易ではありません。
そこで私たちは、現場に寄り添いながら改善を支援するアウトソーシングサービスを提供しています。
このサービスでは、単なる作業代行ではなく、現場の「モヤモヤ」に向き合い、課題の本質を見極めることを重視しています。経験豊富なメンバーがPMO、QA、EPG支援などの役割で現場に入り込み、日々の業務を通じて改善の伴走を行います。
貴社のプロセスが形骸化していると感じているなら、改善を“動かす”ための選択肢として、ぜひ私たちにご相談ください。
2025/9/11
藤本 昌弘:https://biz3.co.jp/about/consultant/7210
アウトソーシングサービス:https://biz3.co.jp/service/outsourcing