Automotive SPICE 4.0 実装支援コース 課題解決ワークショップ~役割別~

トレーニング名トレーニングの概要種類
課題解決ワークショップ
~役割別~
プロセス構築、およびプロジェクト活動の実施において、EPG、開発現場それぞれの立場で直面している課題を議論し、解決策を導出します。
(講義+議論)
1.EPG向け:組織標準プロセスの最適化

課題解決ワークショップ
1.EPG向け:組織標準プロセスの最適化

車載製品を開発してる組織が、顧客要求の一つとして「Automotive SPICE 能力レベルの達成」を受け、開発とは異なるプロセス改善部門が主となってプロセス改善を行い、開発側はその改善されたプロセスを適用しながら、顧客プロジェクト活動を実施し、このサイクルを通して、最終的に顧客要求通りのAutomotive SPICE 能力レベルをプロジェクトで達成している組織が一般的です。そして、次のプロセス改善として、組織レベルでのプロセスの標準化に取り組むことは、生産性や効率、安定した品質を求める組織として自然の流れです。ただし、そのまま標準化に進む前に、プロセス改善の本来の目的である製品品質や開発効率の向上が得られるプロセスになっていたかを振り返る必要があります。プロセス改善の目的が「Automotive SPICE 能力レベルの達成」に設定されることで、アセスメントモデルの指標のみを意識し、開発効率の側面で弱いプロセスを構築しているのではないでしょうか。そのまま標準化を進めるとプロジェクト側とのギャップが生じ、定着化が進まない、逆に形骸化する結果になると予測できます。

標準プロセスを構築するにあたり、いくつかのプロジェクトで策定したプロセスをもとに、組織の標準プロセスを構築するボトムアップ的な方法、最初に組織の標準をプロセスを構築し、各プロジェクトで適用と改善を繰り返すトップダウン的な方法など、最適なプロセスを作り上げていくために重要なポイントです。また、標準プロセスを維持し、定着化させる面では、テーラリングの考え方、プロセスの有効性や適切性をどのように測定し、継続的な改善を実施する仕組みも重要なポイントです。

コースの概要アジェンダ
本ワークショップでは、前述の重要なポイントを考慮し、前半の講義で、標準プロセス実装の概要(Automotive SPICE v4.0 能力レベル3の説明、ボトムアップ、トップダウン的な標準プロセス実装)、テーラリングの考え方と対象例、標準プロセスを維持するために必要な有効性や適切性の測定について説明します。
後半の議論では、標準プロセスに関して、受講申し込み時に提示頂いた課題、または当社で準備した課題を議題に設定し、標準プロセス実装の考慮点、定着化を妨げる要因などを深堀りします。そして、それらの情報から、最適な標準プロセスをどのように実装していくかの具体的な解決案を議論します。
講義形式: 3時間
1.イントロダクション
・挨拶、進め方の説明
・参加者自己紹介(役割、受講前の期待値、解決したい課題)
2.標準プロセスの実装についての解説
3.課題に対する深堀りと解決案の議論
4.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • これから標準プロセスを構築するために、どのようなアプローチが良いかを検討している
  • テーラリングの対象やルール、有効性や適切性の測定方法を検討している
  • 組織の標準プロセスを構築し適用しているがなかなか定着しない

講師からのメッセージ

プロセス改善の目的が「Automotive SPICE 能力レベルの達成」に置き換わらないように、製品品質や開発効率の向上の視点で、今まで行ってきたプロセス構築や改善を振り返りたいと思います。そして、プロセス適用を形骸化させないために、どのように有効性や適切性を測るかを一緒に議論しましょう。

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