サイバーセキュリティ実装支援コース サイバーセキュリティ実装ワークショップ

トレーニング名トレーニングの概要種類
サイバーセキュリティ実装ワークショップセキュアな製品づくりを行う上で見られる課題解決に向けて、有効な手法や技法の実践、相場観、勘所を講師の経験、課題演習を通じて体感します。さらに他の受講者との意見交換を通じて新たな気づきを得ます。
(講義、演習、議論の組合せ)
1.TARAの実践 車両レベル
2. 車載製品レベルでのTARAの考え方(課題解決編)

サイバーセキュリティ実装ワークショップ
1.TARAの実践 車両レベル

欧州を中心に自動車型式認証におけるサイバーセキュリティ審査が法規化されてから、すでに2年以上が経過しました。法規や顧客の要求に応じて当初手探りでサイバーセキュリティ対応を始めた組織でも、現在では開発サイクルが一巡し、より実践的な課題や悩みが出ているかもしれません。

自動車サイバーセキュリティは、製品のライフサイクルを通じて幅広い活動を求めますが、中でも「TARA」はサイバーセキュリティの核と言える活動です。TARAは車載製品開発の様々なタイミングで繰り返し実施される活動ですが、本コースではその中で最も主要なタイミングと言えるコンセプトフェーズにおける車両レベルのTARAを対象とし、講義と演習、そして議論を通じてTARAの実践イメージを掴んでいただけるワークショップとなっています。

コースの概要アジェンダ
TARAに関しては以下のような、実践に関する悩みが多く聞かれます。
・複数の顧客から様々な方法や粒度でのTARAの要求を受けているが、標準的なTARAの実践イメージを持っていないため実施方法の交渉や提案ができない。(開発管理者)
・国際規格に則ってTARAの組織標準プロセスを定義したが、具体的な実践イメージを示せていない。(標準プロセス改善担当者)
・TARAの概要は把握しているものの実践経験が不足しており、TARA実施のイメージが涌かない、または確信を持てない。(開発担当者)
 TARAは車載製品開発の様々なタイミングで繰り返し実施される活動ですが、本コースではその中で最も主要なタイミングと言えるコンセプトフェーズにおける車両レベルのTARAを対象とし、講義と演習、議論を通じてTARAの実践イメージを掴んでいただけるワークショップとなっています。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 6時間
1.イントロダクション
・TARAの解説(講義)
2.演習と議論
・対象システムの定義
・ステップ1:資産識別(演習と議論)
・ステップ2:影響評価(演習と議論)
・ステップ3:脅威シナリオ識別(演習と議論)
・ステップ4:攻撃経路分析(演習と議論)
・ステップ5:攻撃実現可能性分析(演習と議論)
・ステップ6:リスク値決定(演習)
3.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • サイバーセキュリティ活動の実施に携わるエンジニアやマネージャー
  • サイバーセキュリティの仕組みづくりに携わるプロセス改善担当者

講師からのメッセージ

TARA(脅威分析およびリスク評価)は、サイバーセキュリティ対応の核となる活動であり、基本的な手順はISO/SAE 21434でも規定されています。しかし、現場での実践のありかたは、対象製品や対象範囲、実施タイミング、前提条件などによって千差万別です。このワークショップを通じてTARAの要点を再確認し、議論を含むケーススタディによってTARAの実践イメージをクリアにしていきましょう。

担当講師


サイバーセキュリティ実装ワークショップ
2.車載製品レベルのTARAの考え方(課題解決編)

 自動車サイバーセキュリティの核とも言える活動であるTARAは、自動車開発の様々なタイミングで繰り返し実施される活動です。サプライヤにおいて実施されるECUのような車載製品レベルのTARAの難しさは、「教科書通り」に実施できない点にあります。顧客から開示される情報の不足など、様々な制約の中でサイバーセキュリティのリスクを洗い出し、評価し、適切な対応を決めていく必要があります。
 本ワークショップは、より実効性のあるTARAの実践方法を模索し、課題解決に向けたヒントを得る内容になっております。TARAを実践する際の様々な制約事項を共有し、変則的な実践の中でいかにTARAの目的を達成するかを、講師の経験を交えながら議論をします。なお本ワークショップは、受講者全員が話す機会を持てるように、少人数での開催になります。

コースの概要アジェンダ
本コースは、「教科書通り」に実践できないケースの多い車載製品レベルでのTARAを対象とし、様々な制約条件の中でいかに実行性のあるTARAを実践するかを、議論を中心に模索します。
起こりうる情報の不足を想定すること、情報の不足に起因うるTARA実施のリスクを洗い出すこと、TARA実施のリスクに対して取りうる対策を検討し、気づきを得るワークショップです。

ワークショップ形式(議論中心): 3時間
1.はじめに
2.ワークショップの進め方の説明
3.TARAの実践についての議論
 ・TARAの理想と現実
  (TARA実施の現実を参加者間で共有)
 ・TARAの手法とリスク
(現実のTARAに潜むリスクを議論)
 ・TARA実施の勘所
  (リスクを抑えるための工夫を議論)

このような方におすすめ

  • サプライヤにおいてサイバーセキュリティ活動の実施に携わるエンジニアやマネージャー
  • サプライヤにおいてサイバーセキュリティの仕組みづくりに携わるプロセス改善担当者
  • OEMにおいてサプライヤにTARAを依頼する立場にあるエンジニアやマネージャー
  • OEMにおいてサプライヤのサイバーセキュリティ活動を評価する立場にあるエンジニアやマネージャー、サイバーセキュリティアセッサー

講師からのメッセージ

 本コースでは、規格に定義されているレベルよりさらに突っ込んでTARAの実践を議論していきます。現場での悩みやモヤモヤを抱えている方にこそぜひご利用いただきたいコースです。教科書通りにいかない現実の中でいかにTARAの目的を達成していくか、様々な組織、立場の方がリアルな意見を交わすからこそ得られる気づきがきっと得られるはずです。

担当講師

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