海外メーカーとも、負荷なく
議論ができる環境をつくり上げる
Akane Nampo
テクニカル・ディレクター(技術通訳)
一つのミスも許されない環境で得た通訳スキル
運輸省(現国土交通省)の専門学校である航空保安大学校で航空管制通信官としての勉強をし、国際線の通信業務を担当してきました。 航空機の定点報告通信や航空機の故障・急患といった緊急連絡など、間違いが許されない業務を11年間担当。 ミスは上司ではなく、直接自分の責任として返ってくるのが通信官の世界であり、非常にシビアな環境でした。 業務は重責でも、自分がやりたかった仕事だったので、今振り返っても充実した毎日でしたね。 ところがGPSが登場すると、音声通信はあくまでバックアップ用という位置づけになり、 書類業務が主たるものへと業務内容が変化。 生の対応力を生かせる仕事を続けたいと考え、2008年にコンサルタント通訳として当社に入りました。
相手の眼鏡となり、場をコーディネート
当社のメンバーは海外のサプライヤーとの仕事が多いので、ドイツや中国への出張に付き添い、会議に参加しています。何を目的とした会議なのかは当然念頭に置きますが、通訳は通訳。自分の主観は入れず、あくまで相手の眼鏡のようなツールとして機能できるよう、自分を消して通訳に徹します。場を重ねるごとに相手の考え方への理解も深まり、だんだんと眼鏡の度が合っていくのがこの仕事の醍醐味。
社内だけに限らず、ありがたいことに他のサプライヤーからも依頼をいただいており、技術会議やアセスメント、コンサルティングの場に立ち会う機会も増えました。関係者の話し合いがスムーズに運び、「ぜひ次回も南保さんにお願いします」と指名でお声掛けいただけると、通訳者冥利に尽きます。
無駄な言葉を省いた、通訳を感じさせないコミュニケーションを
入社当初は業界構造から技術面まで、わからないことだらけでした。毎日勉強を積み重ねてアセッサーの資格を取得し、5年も過ぎたころには一通りの知識が身につき、お客様からの問い合わせの一次窓口や導入を担当できるまでになりました。ASPICEに対するお客様の理解度も見えるようになったので、両者のやりとりが食い違うような場面では、こちらから「もう少し説明が必要なようです」と助け船を出すこともあります。 通訳としてのスキルも磨きをかけており、去年ドイツで行われた300名規模の国際会議では、 同時通訳を初めて担当。 専門家間で意図が正しく伝わるようにするためには、こちらも最新知識を身につけて臨まなければならないと、改めて身が引き締まりました。 国際会議に出席する機会もありますので、最新知識を学びつつ、より簡潔、明瞭で無駄な言葉がない通訳ができるよう日々精進し、また大きな国際会議の舞台で通訳をしたいと思います。