Volkswagen認定 Software Quality Improvement Leader(SQIL)支援サービス
ご相談内容
Volkswagenグループ(Volkswagen、Audi、Porsche他、以降OEM)との契約において、以下のようなソフトウェア品質およびソフトウェア開発プロセスの改善を要請されたことがあるのではないでしょうか。
- Volkswagenグループの要求に基づくコンサルティング
- Group Basic Software Requirements (通称:KGAS)に準拠した公式アセスメント
- Volkswagenグループの要求に基づく改善状況報告
また、このような改善要求の中で、具体的にVolkswagen認定Software Quality Improvement Leader(以降、SQIL)有資格者主導による改善活動が要請されます。
OEMプロジェクトにおけるSQILの役割と責任
SQILの役割は、サプライヤの組織において、改善リーダーとして、OEMのソフトウェア品質の考えを確立し、サプライヤのソフトウェア開発プロセスの改善状況を定期的にチェックし、OEMに報告することです。
また、プロジェクトにおける改善活動において、SQILは以下のタスクに責任を持ちます。
- キックオフ:SQILの役割を説明する、OEM発行の評価レポートの内容を明確にする、サプライヤの改善計画をレビューする、ソフトウェア品質メトリクスを説明する、オンサイトレビューのスケジュールを作成する。
- 改善活動中のオンサイトレビュー:リリースに向けて改善内容をチェックする、サプライヤの改善アクションをレビューする(改善計画の更新確認、リソースの可用性・適切性、改善のスポットチェック)、OEMプロジェクトのリスクを評価する、指定されたソフトウェア品質メトリクスを評価する。
- OEMへの定期報告:オンサイトレビュー結果をOEMに報告する。
- OEMによる再評価の準備:OEMとサプライヤと一緒にプロジェクトの再評価スケジュールを策定する。
OEMとの協議によって、SQILを配置せず改善活動を進める場合、前述のSQILと同等な責務を果たすリーダー役が必要になります。OEMとの契約が初めてのサプライヤにとっては、OEMの要求、およびソフトウェアプロセス評価結果を的確に理解し、改善活動計画を立て、計画通りに進めることが難しいと感じる場合は、当社SQIL含めた改善体制の構築をお勧めします。
2023年に、当社から下記の3名がSQIL資格を取得しました。
Biz3のSQILサービスの価値
当社のSQIL有資格者が、過去にOEMプロジェクトに対するサプライヤ支援を行った経験から蓄積したノウハウを活用することで、OEMとのプロジェクトを成功に導くことが可能になります。
- KGAS要求への対応
KGASは、OEMとの契約に含まれ、KGAS要求を満たすようにソフトウェアプロセス改善、およびソフトウェア開発を実施する必要があります。KGASの内容を理解しているコンサルタントが、OEMによるソフトウェア品質評価結果をもとに、プロセス改善の現場に入り、適切な改善計画の策定を支援し、プロセス改善を的確に進めます。最小体制は、SQIL:1名、コンサルタント:1名ですが、顧客のマイルストーン、改善規模などに応じて、コンサルタントを増員した体制で支援します。 - KGAS準拠アセスメント
OEMからサプライヤへ第三者アセスメントの要請があった場合、通常のAutomotive SPICE、およびAutomotive SPICEガイドラインへの準拠だけでなく、さらにKGASの要求事項への準拠を含めたアセスメントが求められる場合があります。このアセスメントでは、SQIL保有者以外には公開されていないOEM固有の評定基準が含まれており、これらに準拠したアセスメント(計画、実施、報告書作成、報告会)を実施します。 - 通訳
OEMによるソフトウェア品質評価(アセスメント、ポテンシャルアナリシス、テクニカルリビジョン)時に、OEMの要求内容を理解しているSQIL有資格者が、OEMとサプライヤの間で、両者を理解した通訳を提供することができます。通訳では言葉通りに伝えますが、その背景にあるOEMのソフトウェア品質の考え、KGASのどの要求事項に該当した質問、指摘かを理解しているため、評価終了後に、より詳細なフィードバックやコメントが提示できます。
お問合せ
Volkswagenグループとのご契約(ADDITIONAL AGREEMENTなど)において、SQILの要請がありました際は、お気軽にご相談ください。