【スキル向上・人材育成】規格を「知る」から「使える」へ
─ 機能安全実装支援コースのご案内

2026.02.20
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はじめに 「知っている」と「できる」の間にある壁

ISO 26262をはじめとする機能安全規格の導入が本格化して久しく、多くの企業・組織で規格への理解が広まってきました。しかしながら、規格を学んだだけでは、現場での実践力はなかなか身につきません。

「規格は理解したつもりだが、実際の設計や開発でどう活かせばよいのかわからない」

このような声を、エンジニアや現場リーダーから多く耳にします。技術的な要求や開発プロセスの基準は、技術の進化や環境の変化に伴い、内容の見直しや適用範囲の拡張が進んでいます。とりわけ、SDV(Software Defined Vehicle)対応やOTA前提の開発、AI/ML技術の活用といった環境変化の中で、規格を理解するだけでは不十分であり、実際の開発現場で「どう適用するか」「どう運用するか」が問われる時代になっています。

関連メルマガ:自社に最適な機能安全アセスメント構築へ ~エンジニアとアセッサーの認識ギャップを埋め、設計の手戻りをなくすには~


なぜ「座学だけ」では限界があるのか

機能安全の現場では、エンジニアとアセッサーの間で起きる「認識のすれ違い」が大きな課題になっています。アーキテクチャ図上は独立している設計が、実装では共倒れのリスクを抱えていた、といった事例は珍しくありません。

このような事態を防ぐには、「知識として知っている」レベルから「自分の言葉で説明し、議論し、現場に適用できる」レベルへとスキルを引き上げることが不可欠です。そのために必要なのは、演習・議論・気づきを繰り返す実践的な学習サイクルです。

学ぶやってみる議論する気づきを得る

このサイクルを意識的に回すことで、座学だけでは得られない「現場で使えるスキル」が着実に身につきます。


機能安全実装支援コースのご紹介

当社では、このスキル習得サイクルを実現するために、以下の2つのカテゴリからなる機能安全実装支援コースをご提供しています。Automotive SPICE・機能安全・サイバーセキュリティへの予備知識が少ない方から、開発プロジェクトやプロセス改善活動をリードする中核人材の方まで、幅広い層を対象としています。

ISO 26262 機能安全実装支援コース(基礎トレーニング)

🔗 コース詳細・開催日程はこちら

車載ECUシステム開発(システム/ハードウェア/ソフトウェア)を担当するエンジニアを主な対象に、ISO 26262に対応した安全設計を実施するために必要な基礎知識の体系的な習得を目的としたコースです。ISO 26262に関する前提知識は不要で、これから機能安全対応を始める方の「出発点」として最適な構成になっています。

コースの構成と学習内容

基礎トレーニングは、機能安全の全体像から実務に直結する各設計領域まで、段階的に習得できます。基礎トレーニングの中から3コースの概要を紹介します。

入門編(機能安全の正しいアプローチ)
全ての安全規格の原点であるISO/IEC Guide 51の解説を出発点に、リスクに基づく意思決定の考え方を身につけます。機能安全という概念が必要になった背景・目的を理解したうえで、安全リスクを発生させる要因と原因を整理し、「安全設計」「プロセスアプローチ」「安全文化」「安全エンジニアリング」「安全管理」というリスク低減活動の5つの柱を事例を交えながら具体的に学びます。「ISO 26262を学んだが理解が進まない」という方の疑問を解消する内容です。

システムエンジニアリング編
ISO 26262 パート3・4(システム領域)に特化した内容です。HARA(ハザード分析とリスクアセスメント)から技術安全コンセプトの導出までの一連の活動を、例題を使った演習を通じて習得します。講義50%・演習50%の構成で、規格要件の解説に留まらず「何をどのように実施すべきか」の実践感覚が身につきます。

安全管理編
ISO 26262 パート2・8(安全管理・確証方策・支援活動)に特化した内容です。組織レベルの安全管理活動とプロジェクトレベルの安全管理活動を体系的に理解します。機能安全活動固有で理解が難しいセーフティケース作成を演習で取り上げ、実際に手を動かしながら習得します。

コース共通の特長

  • 前提知識不要:入門編はISO 26262の予備知識ゼロからスタートできます
  • 形式:オンライン開催(プライベート開催も対応可)
  • 対象:機能安全対応が必要な製品を開発する設計者・開発者から、開発プロジェクトのマネジメントを担当する管理者まで幅広く対応

機能安全実装ワークショップ(定着支援・実践力強化)

🔗 コース詳細・開催日程はこちら

「学んだ知識を現場でどう活かすか」に特化したワークショップ形式のコースです。演習・議論・気づきを通じて、実務で即戦力となるスキルの定着を図ります。各ワークショップは少人数制で開催し、受講者全員が演習を通じて発言・議論する機会を確保。国内外の主要カーメーカーやサプライヤーと共にECU開発・機能安全アセスメントに10年以上携わった専門家が講師を務めます。


個人の成長と組織の人材育成、両方に応える

個人のスキル向上として、各ワークショップは半日(3時間)単位で受講可能なため、業務の合間に特定のテーマを集中的に学ぶことができます。「今まさに現場で直面している課題」にフォーカスして受講できる点が、実践力の底上げに直結します。

組織の人材育成として、チームでの受講は、組織内での共通言語形成や知識レベルの均一化にも効果的です。


貴社専用のプライベート開催も承ります

一般開催だけでなく、貴社専用のプライベート開催にも対応しています。

  • 貴社製品・開発環境を教材にカスタマイズした演習が可能
  • 守秘義務契約のもと、実際の設計資料・回路図・テストログを活用した議論が可能
  • アセッサーとエンジニアの混成チームでの実施も推奨
  • 社内の共通言語の統一や、課題に特化したテーマ設定にも柔軟対応

「規格の知識は学んだが、自社の製品に当てはめると途端に難しくなる」という壁を越えるには、自社(現地)で開発している製品(現物)を対象に実践を積むのが最短ルートです。


直近開催スケジュール

現在、以下のコースを受付け中です。席数に限りがありますので、ご検討の方はお早めにお申し込みください。

「自分のチームに合ったコースはどれか」「プライベート開催を検討したい」など、お気軽にご相談ください。


【お問い合わせ】
マーケティング担当
TEL: 03-5791-2121(平日 9:30~18:30)
https://biz3.co.jp/contact/

2026年2月20日 マーケティング部門


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