機能安全実装支援コース 機能安全実装ワークショップ

車載ECUシステム開発(システム/ハードウェア/ソフトウェア)を担当するエンジニアが、これから ISO 26262 に対応した安全設計を実施して行くために必要な基礎知識の習得に有効なトレーニングコースです。貴社にてプライベート開催も実施可能です。

トレーニング名トレーニングの概要種類
機能安全実装ワークショップ製品開発において顧客からの機能安全要求を実現していく上で必要な手法、技法、安全設計の考え方、アセスメント実施などを深く理解し、演習で実践します。実践した結果を他受講者と共有し、相場感や気づきを得ます。
(講義+演習+議論)
1.機能安全アセッサーのスキルアップ
2.機能安全アセスメントの活用方法(設計者向け)
3.大規模システムの機能安全の考え方
4.システムアーキテクチャ設計の概要(設計編)
5.ソフトウェアのパーティション設計
6.基礎故障率の算出とメトリック評価

機能安全実装ワークショップ
1.機能安全アセッサーのスキルアップ

CASE対応やSDV対応におけるシステム開発やソフトウェア開発の難しさ、また型式認証におけるセキュリティ対応やOTA対応など、自動車の開発状況は大きな変革の時を迎えています。このような状況でも、ユーザーに対する安全性の確保は最優先課題であり、型式認証にも関連付けられてくる機能安全アセスメントの重要性も高まっています。本ワークショップでは、機能安全アセッサーのスキルアップに必要な最新の視点と、具体的な事例を用いた実践的な演習を提供します。 これから機能安全アセスメントを実施していく方、今まで機能安全アセスメントを実施してきたが、改めてアセスメント実施観点やスキルを見直したい方に最適なワークショップとなっております。
なお本ワークショップは、受講者全員が演習を通して、話す機会を持てるように、少人数での開催になります。ぜひこの機会にご参加いただき、CASE・SDV時代における機能安全アセッサーのスキルアップ策を見つけていきましょう。

コースの概要アジェンダ
最新の技術トレンドに対応した機能安全アセスメントの実践的な手法を学びます。機能安全アセッサーのスキルアップに必要な最新の視点と、具体的な事例を用いた実践的な演習を通して、アセスメント実践のヒントや気づきを得ます。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.機能安全アセッサースキルアップ講義
・機能安全におけるアセスメントのポイント
・機能安全アセッサーとしての心意気と備えたいスキル
・機能安全アセスメントにおけるリスク低減策の評価事例
2.機能安全アセスメント演習
・演習①:安全分析の充足評価
・演習②:テスト戦略の評価
3.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • アセッサーとしてのスキルをどう向上させるか悩んでいる方
  • より深いレベルでの設計や分析評価が求められている方
  • 現場での機能安全アセスメントの強化方法を模索している方

講師からのメッセージ

これから機能安全対応や機能安全アセスメントを実施していく方、今まで実践してきたが、改めて実践観点やスキルを見直したい方に最適なワークショップです。是非ご一緒に、実際の仕事で活用できるスキルや手法、考え方を身に着けていきましょう!

受講者の声

アセスメントの本来の目的を、「リスク低減策の評価」として見直すことができた

いままでの社内アセスメントは、「実は機能安全監査だった」ことに気づかされた

他の受講者の「演習中の意見や考え方」「講義中の質問ー回答」も参考になった


機能安全実装ワークショップ
2.機能安全アセスメントの活用方法(設計者向け)

機能安全実装ワークショップでは、ご好評いただいている『機能安全アセッサーのスキルアップ』コースに加え、現場の設計者向けに『機能安全アセスメントの活用方法』コースをご用意しました。本ワークショップでは、アセスメント本来の目的に立ち返り、開発システムや製品のリスク低減を目指す有効な手段として、効果的かつ効率的にアセスメントを活用する方法を学びます。準備段階からインタビューの場に至るまで、実践で使える機能安全アセスメントの活用法を習得していただけます。

コースの概要アジェンダ
機能安全アセスメントは、一連の機能安全プロセスにおいて極めて重要な役割を果たします。これを成功させるためには、「ISO 26262」規格に準拠するだけでなく、リスク低減を論理的かつ効果的に実現するための視点が必要です。つまり、設計者と機能安全アセッサーの間でリスク低減に関する合意を確立することが成功の鍵となります。本ワークショップでは、実際の業務でよく見られる「規格準拠」にフォーカスしすぎることの弊害にも触れ、どうすれば効率的で本質的なアプローチを取れるのかを、実例を交えながら体験いただけます。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.機能安全アセスメントの有効活用
・講義と議論
2.リスク低減方策の論証と説明
・講義と議論
3.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • 社内アセスメントの準備に多くの時間を割き、より効率的に対応したいと考えている方
  • 顧客アセスメントで説明が伝わりにくいと感じている方
  • 規格準拠を意識するあまり、本来のリスク低減という目標を見失いがちな方

講師からのメッセージ

機能安全アセスメントは一連の活動の中でも重要なイベントの一つですが、準備や説明に苦労しているケースも多々あります。本ワークショップではアセスメントの有効活用を目指し、分かりやすい「リスク低減方策」の作成と説明のノウハウを、演習と議論を通して獲得いただけます。この機会に、効果的なアセスメント活用を身に着けて、機能安全プロジェクトを成功へと導いていきましょう!

受講者の声

実践的な方法が聞くことができ、とても勉強になりました。

アセッサー(第三者)への説明の工夫について、新たな気付きをえることができました

他の受講者の「演習中の意見や考え方」「講義中の質問ー回答」も参考になった


機能安全実装ワークショップ
3.大規模システムの機能安全の考え方

自動車技術の進化により、システム開発は急速に大規模化・複雑化しています。特に、CASEやSDVの進展により、従来のE/Eアーキテクチャーは大幅な変更が求められています。これに伴い、社内外の複数部門や企業が協力する開発体制では、要求漏れや再設計が発生し、スケジュールの遅延やコスト増加が課題となっています。
また、機能安全の面でも、クロスドメインのシステム連携による安全要求の曖昧さが問題となっており、安全設計の遅延やリスク対応の不備が顕在化しています。

コースの概要アジェンダ
本ワークショップでは、大規模システムの課題に対応するためのアイテム定義と安全目標の設定方法について、実務に基づく具体的なアプローチを学びます。現場で即実践できる知見を提供する内容で、大規模システム開発や機能安全に携わる設計者の方に最適です。また、大規模システムから安全要求を受ける製品設計においても役立つ内容も盛り込んでいます。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.大規模システムの分類
・講義と演習
2.大規模システムのアイテム定義
・講義と演習
3.大規模システムの安全目標
・講義と演習
4.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • 大規模システムの機能安全対応の進め方に悩んでいる
  • 大規模システムのアイテム定義や安全目標の設定の実務に迷いがある
  • 今後、大規模システムの機能安全対応に着手する予定がある

講師からのメッセージ

本ワークショップでは大規模システムやECUの安全設計のアプローチを身に着けるために、「システムの理解」と「安全構想」に着目した実践対応を、演習と議論を通して学んでいただけます。大規模なシステム設計や安全設計の本質を掴み、迷いや後戻りのない機能安全対応を実践しましょう!

受講者の声

アセスメントの本来の目的を、「リスク低減策の評価」として見直すことができた

いままでの社内アセスメントは、「実は機能安全監査だった」ことに気づかされた

他の受講者の「演習中の意見や考え方」「講義中の質問ー回答」も参考になった


機能安全実装ワークショップ
4.システムアーキテクチャ設計の概要(設計編)

自動車技術の進化により、システム開発は急速に大規模化・複雑化しています。特に、CASEやSDVの進展により、従来のE/Eアーキテクチャーは大幅な変更が求められています。システムアーキテクチャ設計は、アーキテクチャ設計安全分析を繰り返しながら、安全機構をシステムアーキテクチャ設計に組込む重要なエンジニアリング工程です。CASE対応が進むにつれ、大規模または複雑な構成のアイテムを対象としたシステムアーキテクチャ設計が要求されるでしょう。

コースの概要アジェンダ
本ワークショップでは、機能安全における具体的な設計の流れや安全分析を学び、現場で即戦力となるスキルを身につけていただくことが目的です。対話型の議論や実例を交えた演習を通じて、システムアーキテクチャ設計のプロセスを深く理解し、実際の設計に役立つ安全分析手法や設計プロセスをさらに、演習と議論を通じて体得します。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.システムアーキテクチャ設計の流れ
・設計プロセスの基本的な流れについて講義形式で説明し、その後ディスカッション
・演習の説明
2.安全分析(演習)
3.安全機構の設計(演習)
4.TSC(Technical Safety Concept)の作成
5.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • ISO 26262を読んだことはあるが、具体的に何をどうすれば良いのか分からない方
  • システムアーキテクチャ設計の流れを実際に体験してみたい方
  • 安全分析の結果を設計に反映するプロセスを学びたい方
  • 実務に直結する具体的なスキルを習得したい方

講師からのメッセージ

本ワークショップでは、安全要求~構造設計~安全分析といった、安全設計の工程を繰返しながら、設計内容を具体化する演習を織込んでいます。これらの演習や議論を通して、実務をイメージしづらいテーマに対する実践活動を学んで頂きたいと考えています。

受講者の声

システムアーキテクチャ設計において、実際に行うべき分析・設計作業のイメージがついた

演習のFMEAで扱っていたガイドワードについて、新たな気づきをえることができました

ワークショップについて自分で考え、講師の方からのフィードバックを受けれたのがよかった。


機能安全実装ワークショップ
5.ソフトウェアのパーティション設計

機能安全実装ワークショップは、自動車システムの機能安全設計に携わる皆様からのご要望に応じて、実践的なスキルや知識を習得することを目的としています。今回は、機能安全のソフトウェア開発では欠かすことができない『ソフトウェアのパーティショニング設計』のワークショップをご案内します。
ソフトウェアのパーティショニング設計は、自動車版の機能安全の制定当初から話題となっている技術です。一方、最近の機能安全対応では、顧客のソフトウェア安全要求として追加されたケースや、ソフトウェア開発の効率化のためにパーティショニング設計を採用したケースなど、新たに対応を迫られている皆様も増えていると伺っています。初めて対応される際に、ソフトウェアFMEAなどの安全分析手法の活用方法が分からない、どこまでやり切ればパーティショニングが十分なのか、といったお悩みの声も頂いています。

コースの概要アジェンダ
ソフトウェアのパーティショニング設計の難解な点に対し、本ワークショップでは具体的な分析手法と手順について、設計や実装の例を取り上げながら解説します。実際の機能安全のソフトウェア設計の場でパーティショニング設計が必要な皆様にとって最適なワークショップ構成となっています。
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.ソフトウェアのパーティショニング設計の目的、分析手法、手順
・演習の説明
2.ソフトウェアの安全分析(演習①)
・演習と議論
3.パーティショニングの設計(演習②)
・演習と議論
4.パーティショニング設計に対する検証、テスト設計(演習③)
・演習と議論
5.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • ソフトウェアのパーティショニング設計について、具体的な分析手法や手順が分からない方
  • ソフトウェアのパーティショニング設計の流れを実際に体験してみたい方
  • ソフトウェアの安全分析の結果を設計に反映するプロセスを学びたい方
  • 実務に直結する具体的なスキルを習得したい方

講師からのメッセージ

ソフトウェアのパーティショニング設計の難解な点に対し、本ワークショップでは具体的な分析手法と手順について、設計や実装の例を取り上げながら解説します。実際の機能安全のソフトウェア設計の場でパーティショニング設計が必要な皆様にとって最適なワークショップ構成となっています。ソフトウェアのパーティショニング設計の本質を掴み、迷いや後戻りのない機能安全対応を実践しましょう!

受講者の声

ソフトウェアパーティショニングの技術に関して、新たな気づきを得ることができました。

ソフトウェアパーティショニング設計時の保護対象に対する安全分析の演習が、実開発で役に立ちそうです。

他の受講者の「演習中の意見や考え方」も参考になった


機能安全実装ワークショップ
6.基礎故障率の算出とメトリック評価

機能安全に関する設計や安全分析において、「ミッションプロファイルをどの様に考えて故障率計算するべきか」「PMHFやEECといった指標の意味や使い方が曖昧」「ツール導入の前に基礎を固めたい」といった悩みを抱える技術者の方は多くいらっしゃいます。
本ワークショップでは、そうした課題を解決するために、IEC 61709やSN 29500に基づく故障率計算の基礎から、PMHFやEECといった安全分析手法の理解と実践までを、演習を交えて体系的に学びます。

コースの概要アジェンダ
本ワークショップでは、IEC 61709やSN 29500に基づく故障率計算の基礎から、PMHFやEECといった安全分析手法の理解と実践までを、演習を交えて体系的に学びます。
【このワークショップで得られること】
・故障率計算の基本的な考え方と、計算時に考慮すべきポイントの理解
・経験に基づいた故障率計算の考え方(相場観)
・PMHFやEECといった安全設計に必要な指標の理解
ワークショップ形式(講義+演習+議論): 3時間
1.計算モデルの概要/故障率計算時における考慮点(講義)
2.故障率計算の演習と議論
・基本式に従った計算や考慮すべきことを反映した計算を演習と議論
3.ランダムハードウェア故障の確立的メトリック(PMHF)の評価/安全目標侵害の各原因の評価(EEC)(講義)
4.EECの演習
・FMEDAのサンプル事例を用いて、構成する部品ごとの評価の実施
5.振り返り、質疑応答

このような方におすすめ

  • 故障率計算の経験が浅い方
  • IEC 61709、PMHF、EECの考え方を基礎から学びたい方
  • 故障率計算やPMHF、EECなどの業務を担当予定のハードウェア開発担当者
  • 同様の業務を担当予定のシステム担当者
  • 定量的安全分析に関するプロセス構築・改善を検討しているEPG担当者

講師からのメッセージ

本ワークショップでは、IEC 61709やSN 29500に基づく故障率計算の基本から、PMHF・EECなどの安全指標までを、演習形式で体系的に学びます。受講者同士の意見交換を通じて、実務に活かせる知識と新たな視点を得られる内容です。 安全分析に活かせる実践的なスキルや考え方を、一緒に学びながら深めていきましょう。


お問い合わせ

マーケティング担当
03-5791-2121
受付時間:平日 9:30~18:30