Biz3アウトソーシングサービスによるBI環境構築事例のご紹介

2025.07.16
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 前回のメルマガでは、お客様のニーズに合わせた最適なサービスをご提供するため、当社が新たな提供を開始したアウトソーシングサービスについてご紹介いたしました。今回のメルマガでは、より具体的な事例として、当社とアウトソーシングパートナーとの連携によるBI環境構築の事例をご紹介します。

 我々Biz3の強みとして、日本国内でのAutomotive SPICE黎明期より長年に渡りアセスメントを実施してきたことによる、アセスメント結果に基づくプロセス改善の実績とノウハウがあります。また、我々がお客様のプロセス構築をご支援する際に、プロセス改善の効果を可視化したいというご要望をよくお受けします。そこで、今回ご紹介する事例では、Biz3の強みであるアセスメント結果に基づくプロセス改善支援と、当社アウトソーシングパートナーの強みであるBI環境構築を組み合わせたサービス事例についてご紹介します。

アセスメントからBI環境の構築までは、おおよそ以下の手順で実施しました。

  1. Automotive SPICEアセスメントにより現状のプロセスの強みと弱みを把握し、プロセス改善の方針を決定する(Biz3)
  2. コンサルティングの中でプロセス改善効果を可視化するためのメトリクスを決定する(Biz3)
  3. JiraやSubversionといったプロジェクト管理ツール、および構成管理ツールから自動でデータを抽出しBIツールで可視化するためのシステム開発を行う(アウトソーシングパートナー)
  4. BI環境を運用し期待通りの結果が得られているかを確認する(お客様、Biz3、ビジネスパートナー)

 ここからは実際に構築したBI環境をイメージいただくため、お客様固有の情報を削除し抽象化したサンプルを用いてプロセス改善効果とプロジェクト状態の可視化結果についてご紹介します。図1は、プロセス改善の1つの側面として、あるプロジェクトにおける工数見積精度の推移と、見積誤差の分布を可視化したものです。左の棒グラフにより、見積手法が定着し工数見積誤差が減少していることが出来ます。また、右のヒストグラムにより見積誤差の中央値や分布が確認でき、見積精度をさらに改善するためのヒントを得ることが出来ます。

図 1:プロセス改善効果の可視化(見積誤差分析)

 図2は、プロジェクトの状態を確認するため、直近5週間のタスクステータス、問題ステータス、ベースライン対象成果物のステータス、およびプロジェクトメンバーの負荷状況を可視化したものです。このように時系列でプロジェクトデータをプロットすることで、プロジェクト管理、問題解決管理、構成管理といった各プロセス活動の傾向が容易に把握できるようになり、問題傾向が見られた場合は早めに解決のための手を打てるようになります。

図 2:プロジェクト状態の可視化

 当社では、今回ご紹介したBI環境構築以外にもPMO(プロジェクト推進)、QA(品質保証)、EPG(プロセス改善)の各分野に特化したアウトソーシングパートナーと提携しています。アウトソーシングサービスに興味をお持ちの方は、当社HPトップのお問い合わせフォームよりお気軽にお問合せいただけると幸いです。

2025/7/17 蛸島 昭之


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