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プロセスマイニングの開発現場における活用事例

弊社は昨年、プロセスマイニングの紹介セミナー、そしてプロセスマイニングを活用したプロセス自動監査のセミナーを開催いたしました。ともに多くの方にご参加いただき、開発現場の改善活動にプロセスマイニングを活用できる可能性への共感の声を多数いただきました。アンケートを集計すると多かったのが「プロセスマイニングを活用した事例とその効果を知りたい」という内容の回答でした。過去のメールマガジンを引用してプロセスマイニングの原理を振り返ってみましょう。

プロセス改善を実施する場合、多くは、Automotive SPICEのようなプロセスモデルを用いて、現状プロセスとのギャップを抽出し、改善案、改善活動計画を策定し、改善を進めます。プロセスマイニングでは、Automotive SPICEのような比較するプロセスモデルを持たず、現状のプロセス実施から得られるイベントデータを分析し、プロセスを再構成し、見える化します。すなわち、大量の時系列データを分析する手法(統計学、機械学習など)とプロセスをモデル化する手法(ビジネスプロセスマネージメント:BPM、ペトリネット、確率論、最適化など)を融合した手法がプロセスマイニングです。
(引用:https://biz3.co.jp/download/3057

 
昨年9月のメールマガジンと無償セミナーでは、品質保証活動におけるプロセスマイニングの活用方法を紹介しました。

複数のプロジェクトにおいて、利用可能な工数やリソースの制約内で、全てのプロジェクトに手厚い品質保証活動を実施することは難しいと言えます。現状は限られた工数の中で、プロジェクトのランクなどに基づいて、監査のタイミングや回数などを決定し、実施しています。このような課題に対して、プロセスマイニングの特徴を活用することで、代替または自動化することが考えられます。
プロセス監査で工程の担当者にヒアリングする前に、プロジェクトデータを見える化することで実態(何が実施されたかの全体像)を把握します。これは、担当者のセルフチェックや担当者へのヒアリングの一部を代替していることになります。そして、分析用のビューの中で、興味がある指標やデータ項目に着目し、プロジェクト内、およびプロジェクト横断で分析を行い、担当者に確認すべき項目を絞り込みます。ここでのポイントは、実態を見える化することです。どのような順番で、何が実施されたかを視覚的に確認することで、前述のように着目した点が明確になり、見えていなかった問題点が見えてくるからです。そしてその問題点を深堀りすることで監査活動の効果を引き上げます。
(引用:https://biz3.co.jp/download/4224

 
開発現場に関わるお客様からプロセスマイニングの活用事例を尋ねられますが、活用事例の大半は業務システムにログが残る購買プロセスや受注プロセス、ITヘルプデスクのサービスプロセスです。世界を見渡しても開発現場におけるプロセスマイニングの活用事例はわずかです。弊社では過去に改善活動をともに進めてきたお客様にご協力いただき、開発現場で記録された活動のログデータを用い、プロセスマイニングの有効性の検証をコロナ禍の間も続けてきました。

このような経緯から、プロセスマイニングの開発現場における活用事例を8月25日の無償セミナーで紹介いたします。複数の活用事例の中から、開発部門管理者の方の「部門全体で改善活動に取り組み、開発費用の低減を図りたい」というご相談に対する活用事例、品質保証担当者の方の「数名で品質保証活動を実施しているため、進行中の50以上のプロジェクトすべてに対してプロセス監査を実施できない」というご相談を解決するプロセスマイニングの使い方をお伝えする予定です。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

8月25日プロセスマイニング無償セミナーの申し込みページ
https://biz3.co.jp/publictraining/4635

弊社プロセスマイニングの説明ページ
https://biz3.co.jp/lp_category/processmining

2022/7/6 プロセスマイニングチーム