6月にオンラインで開催した「プロセスマイニング活用セミナー」では、今あるプロジェクトのログデータ(イベントログ)をもとに「プロセス実施の現状を見える化」し、「多面的な分析」を行うプロセスの健康診断についてデモを交えて紹介しました。プロセスの現状を見える化により、ボトルネックになっている活動や手戻りの発生箇所の特定を容易にします。そしてプロセスマイニングが改善活動の基盤となる可能性を感じていただけたでしょうか。
品質向上、開発効率向上、開発コスト削減を目指し、車載組込みシステムの開発現場は標準プロセスを適用して開発プロジェクトを実施しています。プロジェクトには多くの利害関係者が登場し、それぞれの利害関係者から下記のような悩みごとを相談されることがあります。
●プロジェクトリーダー:計画通りに進まない、各タスクの工数見積もりが毎回大きくずれる、標準プロセスに厳格に従うと工数が倍以上になる、プロジェクト状況報告が適切にできない
●品質保証担当者:品質メトリクス分析に時間がかかる、測定しているデータから危険プロジェクトを予測したい
●プロセス改善(SEPG/EPG)メンバー:標準プロセスを使ってもらえない、標準プロセスが開発現場にフィットしない
●部門長:プロセス改善活動の投資効果が見えない、プロジェクト状況報告の内容がまとまっておらず意思決定できない
プロセスマイニングを活用した分析では、悩みごとを個別に考えず、プロセスの実態に悩みごとの事象を組み合わせ、俯瞰的に捉えます。例えば、「各タスクの工数見積もりが毎回大きくずれる」、「測定しているデータから危険プロジェクトを予測したい」、「標準プロセスが開発現場にフィットしない」という3つの事象とプロセスの実際の流れを合わせて分析します。見える化されたプロセスの現状と定義されたプロセスを比較し、プロセスの不遵守状況を抽出します。同時に、各タスクの見積り工数と実績工数を比較し、それらの関係性から傾向を分析します。傾向に基づいてプロジェクトが危険な状態になりそうかを予測します。このような俯瞰的な分析により、個別に分析しても気付かなかった改善ポイントが見えてきます。
本セミナーでは、前述の例のような品質保証の悩みごとを取り上げ、その解決策としてプロセスマイニングを品質保証活動の一部として活用する方法を紹介します。また、セミナーの最後に参加者様からの質問や困りごとに回答をする時間を設けています。
<講演プログラム>
11:00-11:15 プロセスマイニングとは?(15分)
11:15-11:30 品質保証活動におけるプロセスマイニングの活用(15分)
・「プロセスの健康診断」
・プロジェクト利害関係者が抱える課題
11:30-11:45 【デモ紹介】自動監査の準備、実施、逸脱の分析(15分)
11:45-12:00 まとめと質疑応答(15分) 講演者全員
費用 | 無料■同業となる企業の方(コンサルティング業務に携わる方)のお申し込みは、ご遠慮ください。 |
注意事項 | 【オンライン受講時の注意事項】 提供システム:Zoom ※PCからのVoIP通話、またはコールイン機能(電話で会議に参加できますが、通話料はお客様のご負担となります)が使用できます。 ※音声・画像の品質悪化を防ぐために、安定した通信回線をご利用ください。推奨環境は以下の通りです。 https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023-System-Requirements-for-PC-Mac-and-Linux ご使用のPCにてZoomを使用できるかどうか、事前に以下のサイトへアクセスしてご確認ください。 https://zoom.us/test ※お申込みいただいた方以外の聴講は、ご遠慮ください。 ※講義内容の録音は固く禁じます。 |
主な対象者 | プロジェクト管理者およびプロジェクトリーダー 品質保証を担当している方 プロセス改善活動を担当している方(EPG/SEPGメンバー) 部門長 |
受講条件 | ■同業となる企業の方(コンサルティング業務に携わる方)のお申し込みは、ご遠慮ください。 |
所要時間 | 1時間 |