本書では、Automotive SPICEのこれまでの経緯や動向、V3.1に対するV4.0の変化点を紹介した上で、車載システム開発に求められるプロセス改善のアプローチ、および勘所をわかりやすく解説しています。
また、Automotive SPICEの構造や能力レベルの概念、アセスメントの流れについて詳しく解説しています。
本書は、Automotive SPICEの概要を理解したい方や、これからプロセス改善に取り組まれる方に最適な一冊となっております。
1章 Automotive SPICEの概要
1.1 Automotive SPICE誕生の経緯
1.2 Automotive SPICEの最新動向
1.3 Automotive SPICEV4.0の主な変化点
1.3.1 プロセスの追加・変更・削除
1.3.2 VDA推奨プロセスの変更
1.3.3 戦略の概念と要求レベルを再整理
1.3.4 各種用語の概念の明確化
1.3.5 関連性の強いプラクティスの統合
1.3.6 明確化されたシステムプロセスのスコープ
1.3.7 各種ソフトウェアエレメントを取り扱うプロセスの明確化
2章 改善活動の基本的な考え方
2.1 プロセスアセスメントモデルに対する誤解
2.1.1 誤った基本プラクティス/共通プラクティスの解釈(事例1)
2.1.2 プロセスID毎に分断されたプロセスの定義(事例2)
2.2 改善活のマネジメントのためのPDCAサイクル
2.3 Automotive SPICEを活用するプロセス改善の勘所
2.3.1 能力レベル1の達成は未完成の状態と認識する
2.3.2 プロセス間の整合が取れたプロセス構築をする
2.3.3 自社のビジネス戦略を見据えたプロセス改善を推進する
2.3.4 効果を実感しながらプロセス改善を推進する
2.4 段階的な目標設定の考え方
3章 Automotive SPICEの基本的な構造と活用方法
3.1 Automotive SPICEの基本的な構造
3.2 Automotive SPICE プロセス参照モデル(PRM)の概要
3.3 Automotive SPICE プロセスアセスメントモデル(PAM)の概要
3.4 プロセスアセスメントモデルの詳細①(プロセス座標)
3.5 プロセスアセスメントモデルの詳細②(能力座標)
3.5.1 能力座標の基本構造
3.5.2 能力レベル1から3におけるプロセス属性と意味
3.6 プロセスアセスメントモデルの詳細③(評定)
3.6.1 プロセス属性に対する評定
3.6.2 能力レベルの評定
4章 Automotive SPICEアセスメントの流れ
4.1 現場の改善に貢献するアセスメント
4.2 標準的なアセスメント実施の流れ
4.2.1 アセスメント活動の立ち上げ
4.2.2 アセスメントの計画
4.2.3 アセスメントの実施
4.2.4 アセスメント結果の報告
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