Automotive SPICE 4.0 実装支援コース プロセス基礎トレーニング(全9種)
Automotive SPICEの概要を理解し、能力レベル1、2において、プロジェクトで実施すべき活動を図解、具体例を通して習得するトレーニングを用意しています。
トレーニング名 | トレーニングの概要 | 種類 |
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プロセス基礎トレーニング (全9種類) | Automotive SPICEの概要を理解し、能力レベル1、2において、プロジェクトで実施すべき活動を図解、具体例を通して習得します。 (講義) | 1.v4.0アップデート 2.概要 3.管理・支援 4.システムエンジニアリング 5.ハードウェアエンジニアリング 6.ソフトウェアエンジニアリング 7.メカニカルエンジニアリング 8.サイバーセキュリティ 9.アジャイル手法 |
1.v4.0アップデート
コースの概要 | アジェンダ |
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2023年12月に、Automotive SPICE v4.0およびガイドライン v2.0がリリースされました。今回の変更では、要求事項の表現が一部改訂されたり、重複していた観点が統合されているため、表面的にPAMを理解しようとすると誤った解釈をしやすくなるリスクがあります。それによって、誤った改善を行なわないためにも正しい解釈が必要です。 本トレーニングでは、Automotive SPICE v4.0の主な変化点に加え、Automotive SPICE v4.0の正しい解釈のポイントや、プロセス改善に向けた勘所を紹介し、今すぐ現場の改善に活かせるためのヒントを掴んでいただけます。 講義形式: 3時間 | 1.Automotive SPICE 4.0改定の経緯 2.Automotive SPICE 4.0の主な変化点 3.Automotive SPICE 4.0を読み解くポイントと改善に向けた勘所 4.質疑応答 |
このような方におすすめ
- 開発現場でプロセス改善を担当されている方
- 開発現場でプロセス改善をマネジメントされている方
講師からのメッセージ
Automotive SPICE v4.0 概要の受講前に、v4.0がどのような経緯で、どのような狙いで改定されたを知ることで、Automotive SPICEの全体像を理解する手助けになります。本トレーニングコースの最後に、改善サイクルを効果的、効率的に実行するための勘所についても解説します。改善サイクル実行の投資対効果を気にされる組織のリーダーの方々にもお勧めの内容です。
担当講師
2.概要
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングは、プロセス参照モデルとプロセスアセスメントモデルから構成されているAutomotive SPICE V4.0の基本構造を詳細に解説します。 Automotive SPICEの各モデルと関連する国際規格の関係、Automotive SPICEのプロセス参照モデルに含まれるプロセスを解説した上で、プロセスアセスメントモデルに定義された能力レベルの概念と評定のための指標、アセスメントの流れ、さらに評定結果をプロセス改善に活用する方法を解説いたします。。 講義形式: 3時間 | 1.Automotive SPICEの基本的な構造と活用方法 ・Automotive SPICEの基本的な構造 ・Automotive SPICE プロセス参照モデル(PRM)の概要 ・Automotive SPICE プロセスアセスメントモデル(PAM)の概要 ・プロセスアセスメントモデルの詳細(プロセス座標、能力座標、プロセス属性と能力レベルの評定、アセスメントの流れ) 2.Automotive SPICEを活用した改善活動 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- Automotive SPICEに関する基礎知識を学びたい方
- 車載システム開発を担当されているエンジニア、およびマネジメント層の方
- プロセス改善、品質保証活動を担当される方
- 営業担当者など、顧客との対話において概要の把握が必要な方
講師からのメッセージ
理想的なプロセスの姿は、改善を繰り返しながら現場にプロセスが根付いていき、結果として組織やプロジェクトの目標達成に結び付いていく状態です。そのような状態を実現していただくために、このトレーニングでは、Automotive SPICEにおけるプロセスモデルの構造解説はもちろん、プロセス改善に向けた活動体制の構築、具体的なプロセス構築の方法について、講師の経験に基づいた具体的な内容をご紹介します。
担当講師
3.管理・支援
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングでは、Automotive SPICE V4.0のプロセス参照モデル兼プロセスアセスメントモデルに記載されている6プロセスに焦点を当てます。 開発プロジェクトをまとめるリーダ、プロジェクトにおいてシステム開発、ソフトウェア開発、ハードウェア開発を担当されるメンバーに求められる技術、管理手法、およびプロセスを体系的に習得する構成になっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション 2.管理支援系プロセスの詳細解説 ・MAN.3 プロジェクト管理 ・MAN.5 リスク管理 ・ACQ.4 サプライヤー監視 ・SUP.1 品質保証 ・SUP.8 構成管理 ・SUP.9 問題解決管理 ・SUP.10 変更依頼管理 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- プロセス改善を推進される方々
- 車載システムの開発を担当される方々
- 品質保証活動を担当される方々
講師からのメッセージ
皆さんはこれまで、プロジェクトや問題の管理方法、品質保証活動について体系的に学ぶ機会はありましたでしょうか。本トレーニングでは、プロジェクト管理をはじめとする各プロセスの目的からAutomotive SPICEを体系的に理解していただけるよう解説しています。「なぜ進捗会議が必要なのか」「プロジェクト計画書には何を記載すればよいのか」「品質保証は何を目的に活動しているのか」といった、日頃の業務で感じている疑問を解消し、それぞれの活動の意味と価値を明確にしていきます。トレーニング受講後は、現在実施されている活動とAutomotive SPICEを紐づけ、より合理的で効果的な改善に取り組んでいただけるきっかけとなることを願っています。
担当講師
4.システムエンジニアリング
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングでは、Automotive SPICE V4.0のプロセス参照モデル兼プロセスアセスメントモデルに記載されている6プロセスに焦点を当てます。 システム開発において実施する活動、作成する作業成果物の勘所と、プロセス改善の基本的な考え方を習得いただくための内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション 2.システムエンジニアリング系の詳細解説 ・SYS.1:要件抽出 ・SYS.2:システム要件分析 ・SYS.3:システムアーキテクチャ設計 ・SYS.4:システム統合および統合検証 ・SYS.5:システム検証 ・VAL.1:妥当性確認 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- プロセス改善を推進される方々
- 車載システムの開発を担当される方々
- 品質保証活動を担当される方々
講師からのメッセージ
自動車のシステム領域は、幅広い多様な仕事の進め方があります。Automotive SPICEの適用においても、通り一辺倒ではなく様々な工夫を取り入れることができます。実際のシステム設計や仕事の事例を当てはめながら、一つ一つのプロセスを紐解いていきます。この機会に、システム領域へのAutomotive SPICE活用を実践していきましょう!
担当講師
5.ハードウェアエンジニアリング
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングでは、Automotive SPICE V4.0のプロセス参照モデル兼プロセスアセスメントモデルに記載されている4プロセスに焦点を当てます。 ハードウェア開発において実施する活動、作成する作業成果物の勘所と、プロセス改善の基本的な考え方を習得いただくための内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション 2.ハードウェアエンジニアリング系の詳細解説 ・HWE.1:ハードウェア要求分析 ・HWE.2:ハードウェア設計 ・HWE.3:ハードウェア設計に対する検証 ・HWE.4:ハードウェア要求に対する検証 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- プロセス改善を推進される方々
- 車載システムの開発を担当される方々
- 品質保証活動を担当される方々
講師からのメッセージ
ハードウェア(エレキ)領域は、ソフトウェア領域やシステム領域に比べ遅れを取っており、Automotive SPICEの名前くらいしか知らないという方が大勢いらっしゃいます。Automotive SPICEの建付けや背景を簡単に説明した上で、ハードウェアエンジニアリングの一つ一つを講師の経験に基づく実例を用いてお伝えします。
担当講師
6.ソフトウェアエンジニアリング
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングでは、Automotive SPICE V4.0のプロセス参照モデル兼プロセスアセスメントモデルに記載されている6プロセスに焦点を当てます。 ソフトウェア開発において実施する活動、作成する作業成果物の勘所と、プロセス改善の基本的な考え方を習得いただくための内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション 2.ソフトウェアエンジニアリング系の詳細解説 ・SWE.1:ソフトウェア要求分析 ・SWE.2:ソフトウェアアーキテクチャ設計 ・SWE.3:ソフトウェア詳細設計ユニット構築 ・SWE.4:ソフトウェアユニット検証 ・SWE.5:ソフトウェアコンポーネント統合および統合検証 ・SWE.6:ソフトウェア検証 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- プロセス改善を推進される方々
- 車載システムの開発を担当される方々
- 品質保証活動を担当される方々
講師からのメッセージ
Automotive SPICEの理解や実践でお困りの方へ。PAMを読んでも分かりにくい要点や、能力レベル1,2達成に必要な活動を、講師の実体験を交え具体的に解説していきます。トレーニング中の皆様からのQ&Aで疑問も解消し、明日からのプロセス構築に繋がる実践的な観点をお持ち帰りください!
担当講師
7.メカニカルエンジニアリング
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングは、Automotive SPICE v3.1の付録D.1「プラグイン」コンセプトに基づいてintacsで作成された「SPICE for Mechanical Engineering」プロセスアセスメントモデルに焦点を当てます。機械システムエンジニアリングプロセス群と機械部品エンジニアリングプロセス群の9プロセスについて講師による詳細な解説を実施します。 開発プロジェクトにおいて実施する活動、作成する作業成果物の勘所と、プロセス改善の基本的な考え方を習得いただくための内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション ・機械設計における課題 ・Automotive SPICEのプラグインコンセプト 2.機械エンジニアリング系プロセスの解説 ・MSE.1 機械システム要求分析 ・MSE.2 機械システムアーキテクチャ設計 ・MSE.3 機械システム統合および統合テスト ・MSE.4 機械システム適格性確認テスト ・MCE.1 機械部品要求分析 ・MCE.2 機械部品設計 ・MCE.3 機械部品サンプル製造 ・MCE.4 機械部品設計に対するテスト ・MCE.5 機械部品要件に対するテスト 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- プロセス改善を推進される方々
- 車載システムの開発を担当される方々
- 品質保証活動を担当される方々
講師からのメッセージ
<<EdgeTechスライドから抽出>>
担当講師
8.サイバーセキュリティ
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングは、VDAスコープのうちサイバーセキュリティのためのAutomotive SPICEプロセス参照モデル兼プロセスアセスメントモデルに記載されている6プロセスに焦点を当てます。 開発プロジェクトにおいて実施する活動、作成する作業成果物の勘所と、プロセス改善の基本的な考え方を習得いただくための内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.イントロダクション 2.サイバーセキュリティプロセスの詳細解説 ・ACQ.2:サプライヤー依頼および選定 ・SEC.1:サイバーセキュリティ要求の抽出 ・SEC.2:サイバーセキュリティの実装 ・SEC.3:リスク対応の検証 ・SEC.4:リスク対応の妥当性確認 ・MAN.7:サイバーセキュリティリスク管理 3.質疑応答 |
このような方におすすめ
- サイバーセキュリティが対象となる製品を開発される開発者の方
- サイバーセキュリティが対象となる製品開発のマネジメントを担当される方
- プロセス改善活動に従事する方
講師からのメッセージ
サイバーセキュリティのためのAutomotive SPICEは、Automotive SPICEに則ったものづくりの仕組みにサイバーセキュリティ関連の要素を上乗せする際に役に立つプロセスモデルです。 しかしながら、この文書単体で読んでも具体的な対応イメージがつかみづらい面があります。このトレーニングを通じて、サイバーセキュリティ活動の仕組みづくりや実践を行う上でのポイントを掴みましょう。
担当講師
9.アジャイル手法
コースの概要 | アジェンダ |
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本トレーニングは、Agile SPICEの解説を通じて、Automotive SPICE v3.1の要求事項に沿ってアジャイルプロジェクトをアセスメントする、またはアジャイル開発を実践するためのヒントを学びます。 アジャイルプロジェクトのアセスメントを予定しているアセッサー、またはAutomotive SPICEの要求事項を満たしつつアジャイル導入を行いたい開発者/開発チームがAgile SPICEの全体像を把握するための出発点として最適な内容となっております。 講義形式: 6時間 | 1.Agile SPICE RPM/PAMの構成説明 2.スクラムの概要説明 3.アジャイルワークマネジメント(AGL.1)プロセスの解説 4.パートナーコレボレーション管理(AGL.2)プロセスの解説 5.アジャイル品質保証(AGL.3)プロセスの解説 6.Agile SPICEから見たAutomotive SPICEエンジニアリングプロセス解釈の解説 7.Agile SPICEの活用方法 8.質疑応答 |
このような方におすすめ
- アジャイルプロジェクトのアセスメントを予定しているアセッサー
- Automotive SPICEの要求事項を満たしつつアジャイル導入を行いたい開発者/開発チーム
講師からのメッセージ
車載システムや車載ソフトウェア開発にアジャイル開発手法を適用しようとすると、車載開発固有の問題に直面することがあります。そこで、本トレーニングでは、Agile SPICEの解説だけではなく、車載開発におけるアジャイル実装上のポイントもお伝えします。アジャイル手法を車載開発に効果的に導入し、プロジェクト成功と競争力向上を目指しましょう。